湖畔キャンプって憧れませんか?
インスタやDayOutなどで湖畔キャンプの写真を見て、静かな湖のほとりでゆったりとした時間が流れている感じに憧れていました。
九州で湖畔キャンプといえば大分は別府市の「志高湖(しだかこ)キャンプ場」。
市営のため格安(いや激安)で、場内すべてがフリーサイトと、キャンプ欲をかきたてるキャンプ場で以前から注目していましたが、ようやく訪れることができたので、キャンプ場の様子を詳しくレポートします。
志高湖キャンプ場のアクセス
志高湖キャンプ場は福岡から大分道経由で2時間程。
別府ICで降りたら10分少しで着くため交通の便が良いキャンプ場です。
近くに買い物スポットがないため、現地調達派は別府ICで降りた後、進行方向は逆ですがトライアルを利用されることをオススメします。
独特なチェックインシステム
志高湖キャンプ場は、ちょっと独特なチェックインシステムで知られています。
- 10:00 受付開始
- 11:00 テント設営開始
- 13:00 車乗り入れ開始
そう、受付後、人と荷物は入れるのですが、車は入れません。
(入り口のゲートにカギがかかり車の乗り入れは不可)
フリーサイトなので良い場所を取りたければ、まずは受付して場所取り。
その後11時を待って設営開始し、その他荷物は13時から車で搬入という流れになります。
実際泊まってみて分かりましたが、利用者が多く、サイトを通る道路が一本しかないため、チェックアウトする車とチェックインする車が重なって混雑しないようにこのシステムが取られているようです。
(11時完全チェックアウトのため、11時〜13時まではゲートにカギがかかって出入りが不可となっています)
普段は13時〜14時ごろにチェックインすることが多い我が家ですが、今回はお目当てのサイトがあったのと、設営後近くの城島高原パークに行きたかったので11時ごろに到着しました。
売店がキャンプ受付となっていますが、週末など繁忙期は売店の前に受付スペースができるようです。用紙に記入して使用料を支払い、車両乗り入れ証をもらいます。
【使用料金】
野営(3歳以上)320円
車両乗入 430円
料金はこれだけ。我が家は大人一人、子一人なので320円×2と車両430円、しめて1070円でした。
市営とはいえ安すぎです。
この値段なので、利用客は非常に多く、10月3連休の中日での利用でしたが、ほぼ満サイトのような状況でした。
通年利用可(管理人常駐は4月〜10月)なので、個人的には本格的に寒くなる11月以降の利用がベストと感じました。
各サイトを紹介
すべてフリーサイトなので、そもそも明確な区画もサイト名もないようなのですが、ざっくり上のように三か所に分かれるイメージ。
ここでは便宜的に、Aサイト、Bサイト、Cサイトと呼んで紹介します。
Aサイト(広場サイト)
- 眺望:位置による
- 利便性:高い
受付すぐに位置するサイトです。
このキャンプ場で唯一、トイレと炊事棟を備えたサイトなので、利便性を求めるキャンパー(つまりほとんどのファミリーキャンパー)のメインサイトになっている様子。
シチュエーションとしては、湖と道路一本へだてた広場のようなところで、11時過ぎに入った時点ですでに7割方サイトが埋まっていました。
フリーサイトなので2ルームだろうが大型タープだろうが設営可能ですが、そのためには場所取りが必須でしょう。
トイレ
立派な公園のトイレといった感じ。トイレは和式、多目的トイレのみ洋式となっています。
またトイレの隣にゴミ箱が設置されており「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「缶・瓶・ペットボトル」を分別すれば捨てることができます。
格安のフリーサイトでゴミを無料で捨てることができるのはうれしい限り。
炊事棟
屋根付の立派な炊事棟です。蛇口は8つ、三角コーナーも備えられています。
浄化槽が備えられている炊事棟は場内でここだけ。洗剤の使用、汚れ物を洗うのは、くれぐれもここで行ないましょう。
Bサイト(丘サイト)
- 眺望:良い
- 利便性:まあまあ
見晴らしが良い、少し小高い丘になっているサイト。
広さもあり、湖を望める位置にあるので、湖畔の眺望を得つつトイレ・炊事場もさほど遠くないということで人気があるようです。
ただし、場所によっては傾斜があるので、場所選びは慎重に。
水場もありますが、浄化槽が備えられていないので洗剤や石鹸の使用は不可。
湖に住む鳥や魚のためにもルールはしっかり守りたいものです。
Cサイト(湖畔サイト)
- 眺望:最高
- 利便性:最低
キャンプ場の最奥に位置し、湖畔キャンプの醍醐味が味わえるサイト。
写真のように、湖のほとりにテントを設営し、志高湖と由布岳を望む最高のシチュエーションです。
(というより正確にはただの「湖畔の辺鄙な草むら」なのですが)
今回、我が家はここをキャンプ地としました。
地面が非常にぬかるんでいるのでテントを設営できるところは限られ、トイレも炊事棟も非常に遠く、ホースが一本伸びた蛇口があるのみ。
正直、台風直後ということもありサイトのコンディションには相当苦しめられましたが、それを補って余りある眺望に惚れました。
子どもが小さいうちや、大人数でのキャンプには全くオススメできません。
決行したとしても、わざわざ洗い物やトイレのために車で炊事場まで移動する必要があり、実際、使用されていたのはいかにもベテランなキャンパー、またはバイク乗りの方がほとんどでした。
ひとことで言うと「好き者」のためのサイトです。
近隣は観光地、温泉が充実
このキャンプ場は近隣に城島高原パークや温泉地があるので、観光の拠点として優れています。
我が家も受付後、オップランドを抱えて(13時まで車の乗入ができないため当然徒歩)キャンプ場最奥のCサイトまで移動し、テントのみ手早く設営。
その後、息子と2人で城島高原パークで木製ジェットコースター「ジュピター」に乗ったり、16時くらいまで遊園地で遊びました。
http://www.kijimakogen-park.jp
堀田温泉で立ちより湯
キャンプ場から車で10分くらいのところに、別府八湯のひとつ「堀田温泉」があります。
市営の温泉で料金は大人200円、子ども100円と爆安。
にも関わらず非常に清潔で、休憩所まで完備。
ゆっくり別府の温泉を楽しめました。
ちなみにシャンプー石鹸等はないので、持ち込みが必要です。
最高の湖畔キャンプ
遊園地と温泉を楽しんでキャンプ場に戻ってきました。
すでに17時ですが、まだテントしか建ててないので、慌ててサイトを設営。
すぐに夕暮れでしたが、夕暮れの志高湖も最高。
エジソンストリングライト、良い感じです
タトンカタープ2TCを設営し、前日購入したばかりのベアボーンズリビングの「エジソンストリングライト」をさっそくセッティング。
写真ではちょっと分かりにくいですが、すっごく良い雰囲気。
食事の準備中などはHIGHモード、まったり中はLOWモードがピッタリで、タープ下を良い感じで照らしてくれます。
ちなみに、この日は他にジェントスのLEDランタンを間接照明として使用したのみで、普段メインで使用しているSOTOのガスランタンの出番はありませんでした。
雰囲気が良いので、大光量のランタンを持ち出す気にならなかったのが正直なところ。
グルキャンなど光量が必要な場合は別ですが、父子2人でまったり過ごすキャンプは今後このスタイルで行きそうな予感です。
父子キャンプの飯
晩ご飯は久しぶりにスパイスから作るキーマカレー。
チリペッパーの変わりにパプリカパウダーで香りづけ、辛味はほとんどないので子どもも喜んで完食。
自分は辛味のパンチがない分、パクチーでバランスを補いました。
翌朝はラージメスティンで袋の塩ラーメンに缶詰めのあさりと前日のパクチーを加えた、ちょいエスニック風ラーメン。
メスティンで食べるラーメンは最高です。
まとめ
志高湖キャンプ場奥のサイトは、静かな環境と最高のシチュエーションで一発で気に入ってしまいました。
この前のゴンドーシャロレーといい、やはり高規格の区画サイトより、ゆったり自分のペースで過ごせて特徴があるフリーサイトに惹かれるようです。
ただし奥のサイトは本当に不便なので、早めに入れればもっと炊事棟やトイレに近くて、湖畔のサイトを探した方が幸せになれるかもしれません(見る限り、そういうスポットはあちこちにありました)。
また、季節的なものなのか、一年中そうなのかは分かりませんが、霧によってまるで雨が降った後かのように、すべてが結露で濡れまくるのには(本当に)難儀しました。
雨ならタープで凌げますが、結露はタープ下でも関係なくすべてのものをベッチョベチョに濡らしてしまいます(涙)。
ここは時季を変えて、また確かめてみようと思います。
今回訪れた10月初旬は連休ということもあり、たくさんのキャンパーで賑わっていましたが、このキャンプ場の醍醐味を味わうなら本格的に寒くなる11月以降がオススメと感じました。
標高600メートルということで平地に比べると気温も低いため冬場はかなり冷え込みそうですが、その分静謐な雰囲気が増して湖畔キャンプの醍醐味を味わえそうです。
格安で湖畔キャンプのシチュエーションを楽しめる「志高湖キャンプ場」。
またひとつ、お気に入りのキャンプ場が増えてしまいました。
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